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物欲☆あんず雨

物欲☆あんず雨

大坂冬の陣

風神の門」第19話・ネタバレ有り日記(2005.6.27)

[大坂冬の陣]
それを望んでいた者、それを回避しようとしていた者…。
それぞれの思惑を歴史の大渦に巻き込んで、戦国終焉の戦が幕を開けます。

黒屋敷の俊岳の元を訪れているお国。父・俊岳と訣別し、大坂方へ身を投じる覚悟です。
お国の心底を確かめるかのように「幸村を討て」と言う俊岳。お国は、ためらいがちに、しかしキッパリと「出来ません」と答えます。
ややあって「そうか…。才蔵か…」とつぶやく俊岳。彼も、娘の決意の深さを改めて認識、彼女の最後の挨拶を受け入れます。点てた茶を飲んで行くよう勧めつつ、「少し苦いかも知れぬ…」と言い置いて…。
その一言の中に込められた俊岳さまの、娘への万感が伝わります。

その会話を外で聞いていた獅子王院、鬼三に目配せ。お国が今や完全に大坂方になったのを幸い(?)、帰途を狙って亡き者にする計画のよう。(仕事を邪魔され続けた恨みを晴らしたいらしい…)
揉み合いのところ才蔵が救出、お国、どさくさに紛れて才蔵にしがみつきます。(『あ~ん、怖かったぁ~~』作戦)お国の安否より気になる、勤勉忍び・鬼三の安否…。(殴られて気絶しただけのよう。才蔵さまはよっぽどじゃないと殺しはしないので、その辺は安心)

前回爆破されてしまった分銅屋で働いていた信乃ちゃん、治作さんの店に置いてもらえる事になります。(耳次…。ほんとに、治作さんの所で働けばよかったのに…)
相州屋が壊滅して行き場の無い梅が枝や桂木は真田丸に入ることに。
才蔵、太っ腹・治作さんに、堺屋に青姫をかくまってもらう依頼もします。

徳川方の軍船がひしめく中、堂々と水路で大坂を目指す才蔵ら一行。
雑兵コスプレの姫方、それぞれキュートでござりまするが、墨でヒゲまで描いた青姫が群を抜いておりました~♪
青姫を堺の堺屋利兵衛の元に送り届けた才蔵、帰りがけ利兵衛から、徳川方が他の堺商人に作らせた大砲(おおづつ)20門を受け取ろうとしている事を幸村に伝えるよう頼まれます。

真田丸から正面の茶臼山・家康本陣を視察している真田幸村、後藤又兵衛、明石掃部。
応戦準備に怠りない三名将に引き換え、『暮れの餅つき』を心配している大蔵卿局…。(修理&隠岐殿の母)
家康の息がかかっているらしい青木民部も、早、和議を勧めていたりして、ダメダメムード漂う豊臣家上層部です。

才蔵から大砲の件を聞き、徳川軍への納入を阻止したいと言う幸村。(陣中なのに、両側から酒をすすめる梅が枝&桂木に困惑の幸村さま…)

獅子王院は、俊岳から幸村の行動を探るよう命じられますが、所司代・板倉の意向も聞きに行ってしまいます。俊岳が対大坂工作の任を解かれるかも知れない…と板倉から匂わされた獅子王院、自分を使ってくれるよう板倉に懇願します。獅子にしてみれば、失職の恐れがあるのですから、当然と申さば、当然の判断なのですが…。
板倉は、幸村などより、堺の商人らの動向を調べるよう、獅子に命じます。

大阪城内、大野修理屋敷の一角か、自室でくつろぎかけるお国。そこへ、天井裏から訪問の才蔵。
才蔵の仕事を手伝いたいと申し出るお国。城暮しが窮屈なら…と快諾する才蔵。手に手を取って部屋を飛び出す二人。窮屈さの象徴のように部屋に脱ぎ捨てられているお国の足袋…。(軽快で、爽やかな印象のシーンです)(でも足袋、外出時の方が必要なのでは…)

商人から納入前の大砲を騙し取ったり、搬入中のところを襲って沼に落としたり…とさまざまな手段で、徳川方が大砲を手に入れるのを阻止する才蔵、佐助、お国ら。
騙し取る時の一芝居の折に着用した鎧の紐が絡んでしまったお国を手伝ってやりながら、才蔵が己のスタンスや幸村の思惑等説明しているシーンが楽しいです。
抱きつかれんばかりのポーズで紐を解かれ、あちこち触られて意識しまくりのお国(幸村に関する説明なんか聞いちゃ~いねぇ…)、説明する事に気を取られているため、色っぽい状況になっている事に気が付いていない才蔵…。
紐がますます絡んでしまったところで、ふいに意識して手を止めてしまう才蔵クンですが、その後お国は、鎧を無事に脱げたのでござりませうか…??

板倉の指令で、堺の町を歩き回っている獅子王院、堺屋から出る才蔵&お国を目撃。この後、そこに青子がかくまわれている事を知るのでせうけれど、獅子にしてみれば大ラッキーだった事でござりましょう。

さて、大軍にモノを言わせて和議を勧告している徳川方に打撃を与えたい幸村、真田丸前面に敵をおびき寄せたいと言います。良い手があるという才蔵、少ない忍びを大軍に見せ掛ける作戦に出ます。
一人数本持てる松明、縄で繋げた何枚もの六文銭の旗、唐傘をスピーカーにしたものでほら貝や馬てい音(擬音)を増幅、夜襲を装います。
浮き足立った徳川軍は真田丸の前に殺到、指揮系統もバラバラ、混乱したまま次々に討たれてしまいます。

幸村の鮮やかな勝利に心服する東田市之介。(ちょっと面白くない表情の修理)
大蔵卿局もご満悦。「真田丸とは『どなた』じゃ?」という大ボケも冴えまくりです。

抜け駆けによる大損害を怒る板倉。しかし、戦の相手は幸村ら武将ではなく、『大阪城の女子供』だ、と言い、『次の戦のための和議』という無気味な言葉を発します。

才蔵、青姫のご機嫌うかがいの為、堺へ。発とうとする才蔵に追いすがるかのような印象のお国。もう、彼と片時も離れたくない雰囲気です。
勝っても負けても戦自体が早く終わって欲しい、才蔵にも、誰にも死んで欲しくないというお国。
戦に賭けている男たちを最後まで走らせ、夢をまっとうさせてやりたいという才蔵。
戦国時代ドラマで、男女が交わしがちなやりとりです。(『戦だ~!』と逸る武将に、柱の影からよよ…と出て来て止めすがり、盛り上がりに水を差す奥方等…)
大抵は、口だけ動かして止めるおなごがうっとおしく見えたりしてしまう私めですが(コラコラ)、お国の場合、大砲奪取に動いたり真田丸で果敢に鉄砲を撃っていたり、実際に前線で活動した上での発言です。健気に頑張っていた姿を見せた上での言葉だからこそ、素直に共感出来る気がいたします。

堺、獅子王院を見かけ、あざみの仇を取ろうとする菊千代。押しとどめる才蔵。
堺屋の居室で青子に対面の獅子王院。(菊千代が見かけた時と違うお衣装…。青子と会うためわざわざ着替えたのね♪)
獅子の幸せな時間は短く、才蔵登場。睨み合う二人に、「どちらが先に笑い出すか…じゃな!」とにらめっこ推奨の青子。(去ろうとする獅子に『獅子、待て!…お座り!!』と、ピシャリ命じる青姫さま、そのあとに『獅子、お手!!』も、おっしゃってみて欲しかったり…)
お互い体を背けて座る才蔵と獅子に、「戦さえなければ、(二人も)笑いあう仲にもなれように…」と残念そうに言う青子。
お国に続き、青子の厭戦発言も本当に胸に沁み入ります。自分の保身ではない、純粋に相手への思いやりから来る言葉だから、なのでござりましょう…。

寝入ってしまった青姫を左右から一晩中、見守る才蔵と獅子。(睨み合いの途中、クシャミしてしまう獅子)(そのせいか、床の間に飾ってあるツボが『ハクション☆大魔王』のツボに見えてしもうたり…)
夜明けと共に二人が同時に去った後、目覚めた青子の両手にはそれぞれ赤と緑の折鶴が。才蔵はともかく、獅子王院も折ったのでせうか??

再び大坂戦線。さすがは徳川軍、堺に発注していた大砲とは別に、新型大砲を作り上げており、大阪城天守閣を砲撃。思わぬ被弾に驚いた淀殿のツルの一声で、なし崩しの和議が決定。
真田丸での一勝から根気良く戦って行き、西国大名の心を動かそうと画策していた幸村の思惑も水泡に帰し、大坂冬の陣のあっけない終幕が決まってしまうのでした。

大蔵卿局と修理に文句を付けに参上した才蔵、大坂城に打ち込まれた大砲の玉を、砲丸投げよろしく庭に投げ捨てます。大坂城の命運を決めてしまった『一発』を…。

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